top of page
執筆者の写真Masato Okazaki

SpaceX社のStarlinkを契約してみた その2

試験の目的

今回の試験の目的は、音声通話というリアルタイムな通信が必要なものはどの程度影響があるのか調べるためのものだ。 通信速度を比較する単位としてbps(bit per second)というものが使われるが、リアルタム通信ではこれがいくら高い数字でも音質が良いとは限らない。 よくあるスピードテストでは、一定時間、例えば10秒間に沢山データパケットを送信し、その合計のデータ量を10秒で割ったものである。 10Mbpsという速度が計測された場合、1秒ごとに10Mbitを通信していても、5秒間何も通信しなくて、後半5秒で一気に200Mbitを通信しても同じである。 5秒間何も通信しなければ、その間音がない状態となる。これをゆらぎと呼んだりしている。 YoutubeやNetflixなどの動画配信サービスでは、上記のような通信特性があっても、5秒分くらいのデータは先読みされているため、多少のゆらぎでは問題にならない。 しかし、音声通話ではそれができないため問題となることがある。 ちなみに音声通信の必要帯域は、0.02~0.1Mbps(20kbps~100kbps)あれば充分である。 現在では5Gや4Gといった高速インターネット通信が普及しているとはいえ、パケット通信である以上通信速度のムラがでてきてしまう。完全に5Gに切り替われば、こういった問題は考えなくても良くなるかもしれない。


パケット長と、ゆらぎの関係性

18年ほど前になるだろうか、PHSの電波を使い 32kbps(0.03Mbps)でIP電話の実験を行ったことがあるが、回線交換方式であれば遅延やゆらぎもなくパケット交換方式より音質が良かった。 最近の電波が悪い無線通信環境では、通信速度が高くても18年前より品質が悪くなることがある。 では衛星通信ではどうだろうか。

前置きが長くなったが、パケット長と、ゆらぎの関係性が顕著にあるのはないかという測定結果がでてきた。(つづく)

閲覧数:41回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page